松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助が、人材育成のために私財70億円を投じて1979年に設立した財団法人。開塾は80年。所在地は神奈川県茅ヶ崎市。全寮制で研修期間は3年。1年目~2年目前半は、心身の鍛錬(100キロ行軍、茶道、書道、剣道、坐禅など)、人間観の探究(古典講座、哲学・宗教講座など)、基本理念の探究(歴史観、国家観、経営理念、政治理念など)、素志の確立などを学び、2年目後半~3年目は、各自のテーマに基づき国内外で実践活動を行う。授業料は不要で、研修資金として月額20万円と、2~3年次に年額100万~170万円(2008年度実績)の活動資金が支給される。入塾の応募資格は22~35歳。選考試験は3次にわたって行われる。卒業生は200人を超え、09年8月の衆議院議員総選挙では塾出身者31人(民主党25人、自由民主党6人)が当選。鳩山由紀夫内閣には、前原誠司国土交通相、原口一博総務相、野田佳彦財務副大臣ら8人の塾出身者が入閣した。