首脳同士が相手国を相互訪問する外交をいう。シャトル(shuttle)は、もとは織機の杼(ひ)のことで、縦糸の中をくぐらせて、横糸を通すために使う小さな舟形の道具を指す。動詞なら左右に動かす(動く)、往復させる(往復する)という意味になる。一般的にはシャトルバスなどのように、比較的近距離の往復運転、定期往復便のことをいう。2008年2月25日、福田康夫首相はソウル市内の大統領府で韓国の李明博大統領と会談し、シャトル外交の再開で合意した。日韓のシャトル外交は、1998年に小渕恵三首相と金大中大統領が交わした「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」と題された日韓共同宣言に、「首脳間の緊密な相互訪問・協議を維持・強化し、定期化していく」ことが盛り込こまれ、2004年7月に韓国の済州島を皮切りにスタートしたが、小泉純一郎元首相の靖国神社参拝に韓国側が不快感を示し、05年6月から途絶えていた。