東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の汚染対策について、司令塔的な役割を担う組織。2011年8月25日、内閣官房に設置された。汚染地域の除染、がれきの処理、住民の健康調査、汚染の拡大防止に必要な規制など、複数省庁にまたがる問題を一元的に管理、省庁間の緊密な連携確保と総合的な調整を行う。室長は内閣官房副長官補が務め、副室長、審議官、参事官など約15人で構成される。これに伴い、同日、対策室を事務局として関係省庁の局長級が集う「放射性物質汚染対策連絡調整会議」が発足、初会合が行われた。また、放射線医学の専門家などで構成される「放射性物質汚染対策顧問会議」も別途設置され、同じく初会合を開催。汚染対策の立案に向けて、専門的見地からの助言を政府に行っていく。