国家公務員制度改革の道筋を示すもの。2008年6月に成立した国家公務員制度改革基本法に基づくもので、政府の国家公務員制度改革推進本部が09年2月3日に決定した。工程表は、(1)基本的考え方、(2)幹部職員等の一元管理の導入と内閣人事・行政管理局(仮称)の設置、(3)国家戦略スタッフ、政務スタッフの設置、(4)多様で優秀な人材の確保と能力・実績に応じた人事の徹底、(5)労働基本権の検討、(6)今後における公務員制度改革の進め方、から成る。具体的には、10年4月をめどに幹部公務員の人事を一元管理する「内閣人事・行政管理局」(仮称)を設置。10年度中に内閣官房に首相や閣僚を補佐する「国家戦略スタッフ」(仮称)を、各府省に「政務スタッフ」(仮称)を新設。11年から「天下り」の根絶に対応した新人事制度を実現。12年度前半に新たな採用試験を実施。12年までに労働基本権を付与する範囲を拡大する法律を施行、などが明記されている。