各府省がみずからの事業や予算の執行状況を、「事業仕分け」の手法を用いて公開の場で検証する取り組み。行政刷新会議はこれを「各府省版事業仕分け」と位置づけ、無駄削減などの改革に結びつけるとしている。レビューは、各府省の副大臣が「予算監視・効率化チーム」のリーダーとなり、政務三役や外部有識者らが「一部改善」「抜本的改善」「廃止」などの判定を下す。2010年5月26日に経済産業省が初めて実施し、続いて厚生労働省、文部科学省、国土交通省、財務省などが次々と09年度予算の執行状況などを検証した。対象となる事業は12府省で合計約170を予定し、これらを6月中旬ごろまでにチェックして、7~8月に11年度予算の概算要求に反映させる。公開の場で取り上げない事業についても、予算事業名や事業概要、資金の流れ、費目・使途などを分かりやすく示した「行政事業レビューシート」を同様に作成・公開し、見直しの必要性などを検証する。