日本の文化を海外に発信する戦略を検討する会議。世界でブームになっている日本のアニメやファッション、日本食など、いわゆるクールジャパンを産業化して国際展開するために、安倍晋三首相が2013年2月26日に設置した。クールジャパンに関しては、民主党政権時代に、同様の趣旨で「クール・ジャパン官民有識者会議」を経済産業省に設置していたが、自由民主党に政権が交代したのを機に、安倍首相が組織を一新し、内閣府に担当相を置いて官邸が主導する形にした。クールジャパン推進会議は、稲田朋美クールジャパン戦略担当相を議長とし、関係省庁の副大臣と有識者らで構成される。有識者は、秋元康(作詞家、プロデューサー)、角川歴彦(角川グループホールディングス取締役会長)、金美齢(評論家)、コシノジュンコ(デザイナー)、佐竹力総(美濃吉社長)、千宗室(茶道裏千家家元)、依田巽(ギャガ会長兼社長CEO)の7人。初会合は3月4日に開催され、クールジャパンに関する発信力強化についての意見交換が行われたほか、会議の下に「クールジャパン推進会議関係府省連絡会議」を設置することを決めた。