地方の中堅・中小企業や、地域の再生を支援する投資ファンド。明確な定義は存在しないが、「事業再生ファンド」に含まれる概念ととらえられる。一定の事業力がありながら、経営不振に陥っている企業の再建を図ることを目的に創設された。地方銀行など、地域金融機関が投資会社と協力して運用するケースが多いが、地方自治体、中小企業基盤整備機構が出資に加わることもある。金融庁が2003年3月に「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」を発表して、地域密着型の金融機関のビジネスモデルを示したのをきっかけに広がった。06年6月に公表された内閣府調査で、「北海道企業再生ファンド」「北東北がんばるファンド」「おきなわ中小企業再生ファンド」など、全国で56のファンドが設立されていることがわかった。