過疎地域にあって、65歳以上の高齢者が人口の半数以上を占め、社会的共同生活を維持するのが困難な状態となっている集落のことを指す。1991年に長野大学の大野晃教授が最初に提唱した概念で、将来的に集落そのものが消滅してしまうこともある。国土交通省の調査によると、2006年4月時点で、過疎地域にある全国6万2271の集落のうち、65歳以上の高齢者が半数以上を占める集落は7873あり、「機能維持困難」な集落が2917、「10年以内に消滅」の可能性のある集落が422、「いずれ消滅」する可能性のある集落が2219あることがわかった。10年以内に消滅の可能性のある集落数を圏域別でみると、北海道22、東北65、首都圏13、北陸21、中部59、近畿26、中国73、四国90、九州53となっている。