日本と中華人民共和国(中国)が1978年8月12日に締結した平和条約。72年の日中共同声明によって国交正常化を回復した後、両国の関係をさらに発展させることを目的に結ばれた。条約は全5条からなり、第1条の1には、「両締約国は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的な平和友好関係を発展させるものとする」と明記されている。2007年12月に、日中友好条約を結んだ福田赳夫元首相を父に持つ福田康夫首相が中国を訪問、国家主席による歓迎夕食会に招待されるなど異例の厚遇で迎えられ、双方の友好ムードは一段と高まった。福田康夫首相は北京大学で講演し、「日中平和友好条約の締結から30周年を迎える2008年を、日中関係飛躍元年にしたい」と述べ、積極姿勢をアピールした。