サイバー攻撃に対応する政府の専門チーム。2012年6月29日に内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)に新設された。内閣官房情報セキュリティセンターは、IT(情報技術)に障害が起きた場合に備えるため05年4月に設置され、政府機関のサイバー攻撃などを監視している。しかし、最近は標的型サイバー攻撃の手口が複雑・巧妙化し、単独の組織では対応が困難になっていることから、同センターに府省庁横断型のチーム(CYMAT)を置くことになった。発足時は各府省庁から26人の職員が任命されたが、最終的には40人程度の態勢になる。支援対象機関は、政府機関、最高情報セキュリティ責任者(CISO)等連絡会議オブザーバー参加機関、独立行政法人など。具体的な活動としては、情報セキュリティーにかかわる事件が発生した際、被害拡大の防止や復旧、原因調査、再発防止に向けた技術的な支援と助言を行うほか、平常時は構成員の能力向上のための研修や訓練なども実施する。