2001年改正、02年施行の「出入国管理及び難民認定法(入管法)」で、新たに加えられた第5条5の2を指す。サッカーワールドカップ日韓大会のフーリガン対策として制定されたもので、「過去に国際的規模の競技会や会議を妨害するために、殺傷・暴行・脅迫・建造物損壊等を行い、日本や他国で刑に処せられたり、退去させられたりした外国人が、日本国内で再び同様の行為をする恐れがある場合、上陸を拒否できる」という内容。08年7月の「洞爺湖サミット」を控え、法務省は07年12月末、環境保護団体などの活動家の入国を防ぐため、同条項を再び適用するための準備に入った。近年、サミットは、「反グローバリズム」を掲げる活動家らのターゲットになり、07年のドイツのハイリゲンダムサミットでは8万人規模のデモが起こり、暴徒化した約1100人が拘束されている。