第4回アフリカ開発会議(TICAD4)で採択された共同文書。「横浜宣言」は、今後のアフリカ開発の取り組みや方向性を示す政治的文書で、(1)序論、(2)近年の趨勢及び課題、(3)成長の加速化、(4)「ミレニアム開発目標」の達成、(5)平和の定着とグッド・ガバナンス、(6)環境・気候変動問題への対処、(7)パートナーシップの拡大、(8)今後の道筋、の8項目から成る。近年のアフリカの経済成長や政治的安定の動きを「前向きな兆し」と評価し、アフリカ開発に向けた国際社会の取り組み強化の必要性を強調している。「横浜行動計画」は、横浜宣言に沿った今後の具体的取り組みや目標を示したロードマップで、インフラ開発、貿易、投資、観光、農業などの支援策を掲げ、日本が2012年までの5年間でアフリカ向け政府開発援助(ODA)と民間セクターからの直接投資を倍増させることも盛り込んでいる。TICAD4は、日本政府の主導で開催される国際会議の第4回で、2008年5月28日~30日に横浜市で開かれ、アフリカからの参加は51カ国、うち首脳級は40カ国と過去最多だった。