政府の行政刷新会議が、国民や国家公務員などから意見聴取するため新設した窓口。鳩山由紀夫首相の名前にちなみ「ハトミミ(耳)」としたもので、インターネットと郵送で募集する。「真に国民のために取り組むべき課題や政策の提案」を幅広く募り、官僚依存の行政を見直すねらい。国家公務員や独立行政法人職員などを対象とした募集を2009年12月2日から開始。一般国民からの意見は10年1月から募集する。「職員の声」としては、不正経理などを含む行政の無駄や、内部密約や覚書など不透明な取り決めに関する指摘を受け付ける。「忌憚(きたん)のない指摘等を促す」ため、内部通告した職員に対し、降格や懲戒など、不利益な取り扱いを行わないよう明言している。「国民の声」としては、事業や予算の無駄や、規制改善へつながる提案といった意見を募る。提出された意見は各府省の政務三役に報告、調査の上、重要案件については刷新会議や関係閣僚委員会などで対応を検討するという。