野田佳彦首相のニックネーム。2011年8月29日の民主党代表選挙に立候補した野田財務相が、両院議員総会で自らを「どじょう」に例える演説を行ったことから、メディアがそれを「どじょう演説」と名づけ、首相就任が決まると、「どじょう総理」「どじょう宰相」「どじょう首相」などと称するようになった。野田首相は代表選の演説で、自らの政治家としての原点と、千葉県議会議員から国会議員へと進んできた経緯を語り、日本を支える中小企業支援策に力を注ぐことの重要性などを訴えたあと、書家で詩人の相田みつをの「どじょうがさ金魚のまねすることねんだよなあ」という言葉を紹介。続けて「どじょうはどじょうの持ち味があります。金魚のまねをしてもできません。赤いベベを着た金魚にはなれません。どじょうですが、泥臭く国民のために汗をかいて働いて、政治を前進させる」と力説。そして「どじょうかもしれません。どじょうの政治をとことんやり抜いていきたいと思います」と結んだ。代表選の勝因の一つはこの演説にあったともいわれるほど強い印象を与え、9月2日に発足した野田内閣は「どじょう内閣」と呼ばれ、支持率60%前後での好スタートとなった。