橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」を母体に、次期衆議院選挙に向けて設立された国政政党。略称は「維新」。2012年9月12日に大阪市内で結党宣言を行い、同月28日に設立届を大阪府選挙管理委員会を通じ総務相に提出、即日受理され、正式に発足した。代表は橋下市長、幹事長は松井一郎大阪府知事。大阪市内に党本部を置き、党首・幹事長とも首長が兼務する異例の体制をとる。国政政党の政党の要件は、(1)所属国会議員が5人以上、(2)所属国会議員が1人以上おり、かつ直近の国政選挙で全国得票率が2%以上、のいずれかの条件を満たすことが必要で、「日本維新の会」は発足にあたって、まず松野頼久元官房副長官や松浪健太衆院議員ら国会議員7人が参加した。党の基本方針は、(1)統治機構の作り直し、(2)財政・行政・政治改革、(3)公務員制度改革、(4)教育改革、(5)社会保障制度改革、(6)経済政策・雇用政策・税制、(7)外交・防衛、(8)憲法改正、の八つの政策からなる「維新八策」を大阪維新の会が作成しており、今後はこれを元に公約をまとめる。維新八策には、首相公選制や道州制の導入、地方交付税制度の廃止や消費税の地方税化、衆議院の議員数を240人に削減、参議院廃止を視野に入れた衆議院優位の強化、TPP(環太平洋経済連携協定)参加、脱原発依存体制の構築、憲法改正の発議要件の緩和、などが盛り込まれている。