配偶者や恋人から受けるDV(ドメスティックバイオレンス)や性暴力を、誰にも相談できずに悩んでいる被害者のために、内閣府が設けた通話料無料の電話相談ホットライン。電話番号は全国共通(0120)941826。期間は2011年2月8日から3月27日まで。期間中の初日、最終日をのぞき原則24時間受付で、匿名での相談や、被害者の家族・友人からの相談、繰り返しの相談も可能。また午前9時から午後9時までは、英語、韓国語、スペイン語、タイ語、タガログ語、中国語での相談も受け付ける。DVや性暴力の被害者支援を行う市民団体の経験を積んだ女性相談員らが医療や法律の情報も含めて助言し、秘密は厳守される。国が行う電話相談は初めてで、その背景には、09年度の配偶者暴力相談支援センターにおける相談が7万件を超え、DV防止法が施行された02年度の2倍にのぼるなど、被害が深刻なことや、09年に内閣府男女共同参画局が行った「男女間における暴力に関する調査」の結果、約7割が相談窓口を知らず、被害経験者の6割超はどこにも相談していないという、被害の潜在化が考えられることなどがある。