政府開発援助(ODA)を担う独立行政法人。1974年に国際協力事業団として発足し、2003年に独立行政法人化に伴い国際協力機構に名称変更した。08年10月現在の理事長は元国連難民高等弁務官の緒方貞子。同年10月1日、旧国際協力銀行(同日に日本政策金融公庫に再編)の有償資金協力(円借款)部門と、外務省が行ってきた無償資金協力の一部を統合した新JICAが発足した。これまでJICAは、途上国からの研修員の受け入れや専門家の派遣、青年海外協力隊や国際緊急援助隊の派遣など、ODAのうち技術協力を担ってきたが、統合により、道路建設など社会基盤整備に融資する円借款と、学校の建設や食糧支援、NGO支援を行う無償資金協力をあわせたODAを一元的に実施する。年間予算約1兆円と、規模としては世界最大級の機関となる。行政のスリム化や効率化を狙ったもの