北海道洞爺湖で2008年7月7~9日に開催された、第34回主要国首脳会議(サミット)で合意した政治宣言。日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの主要8カ国(G8)が参加することから、G8サミットとも呼ばれる。洞爺湖サミットでは、世界経済、環境・気候変動、開発・アフリカ、国際機関、政治問題に関する首脳宣言のほか、世界の食料安全保障に関する首脳声明、テロ対策に関する首脳声明、ジンバブエに関する首脳共同声明が採択された。最大の焦点となった地球温暖化対策については、温室効果ガスの排出量を2050年までに少なくとも50%削減させる目標を世界全体で共有し、関係諸国と共に検討することを明記。また、G8と中国、インド、ブラジルなどの新興国を交えた主要排出国会合(MEM)では、「排出量削減の世界全体の長期目標を含む、長期的な協力行動のためのビジョンの共有を支持する」との文言を盛り込んだ宣言(エネルギー安全保障と気候変動に関する主要経済国首脳会合宣言)を採択した。