公開の場で議論する「事業仕分け」にならい、国の規制や制度を見直す手法。政府の行政刷新会議は2010年3月、規制・制度改革に関する調査を行うために「規制・制度改革に関する分科会」を設置。「国民に対する、多様で質の高いサービスの提供を妨げている規制・制度はないか」「新たな事業者の参入や、事業者の創意工夫を妨げる規制・制度はないか」「手続きの煩雑さが負担になったり、ムダや非効率を生んでいる規制・制度はないか」といった視点などから、規制・制度見直しの調査、検討を進めてきた。菅直人首相は11年1月の施政方針演説で、「規制仕分けにより、新たな成長の起爆剤となる規制改革を実現」することを宣言し、行政刷新の強化と徹底を訴えた。2月8日には蓮舫行政刷新担当相が「規制仕分け」を3月6、7日の2日間、東京都品川区のTOC五反田(13階グランドホール)で開催すると発表。「事業仕分け」と同様、会場で傍聴できるほか、リアルタイムでインターネット中継も予定されている。規制仕分けの結果は、政務三役と各省の政務三役の協議の場で反映させるとしている。