正式名称は「行政支出総点検会議」。行政の不適切な支出を是正し、歳出削減策を検討するため、2008年7月に内閣官房長官の下に設置された。メンバーは、茂木友三郎キッコーマン会長を座長に、大塚宗春早稲田大学教授、ジャーナリストの嶌信彦、東国原英夫宮崎県知事ら計10人。福田康夫首相が掲げる「ムダ・ゼロ政府」実現に向けての取り組みを具体化したもので、国民目線による無駄の根絶を目指す。背景には、道路特定財源の不適切な支出や、タクシー運転手から金品などを受け取っていた、いわゆる「居酒屋タクシー」問題など、不祥事が相次ぐ公務員への不信感があり、行政全般に対する国民の信頼回復を図る狙いがある。初会合は08年8月7日に開かれ、行政と密接な関係にある公益法人への支出や、特別会計支出を削減するための意見交換が行われた。12月上旬をめどに指摘事項を取りまとめる。