インターネット上で署名活動を行うことができるウェブサイト(http://www.change.org/ja)。2007年、社会活動家のベン・ラトレイらがアメリカで立ち上げた。同サイトは、12年にアメリカのフロリダ州で起きた、黒人の少年が射殺された事件に関し、被害者の両親が正当な裁判を求める署名を行ったことから世界的注目を浴びた。当初、正当防衛であるとして加害者の男は逮捕・起訴されなかったが、この署名運動に後押しされる形で当局は男の起訴に踏み切った。同サイトは、13年1月時点で196カ国の2500万人以上がユーザー登録をしており、身近な問題から社会的問題まで、様々な署名運動のテーマが立ち上げられている。利用者はユーザー登録をした後、共感する活動へ「賛同」ボタンを押すだけで署名を行うことができる。また、フェイスブックやツイッターと連携しており、自分の行った署名について周囲に知らせることが可能。各署名ページでは目標人数と現時点での署名人数のほか、起案者の活動記録などが公開される。新たに署名運動を始める場合は、(1)陳情対象者、(2)陳情対象者への要望、(3)署名を行う理由、の三つの項目に答えることで運動を開始することができる。署名人数が増えるたび、あるいは設定数に達すると、陳情対象者にメールが送信される仕組み。同サイトによる署名活動の日本での成功例に、12年8月にサッカー女子日本代表がロンドン・オリンピックに参加した際、同男子代表がビジネスクラスでの移動だったのに対し、女子はエコノミークラスとされていたことが不平等だとして行われたものなどがある。2週間で2万人以上の署名が集まったことを受け、日本サッカー協会は女子代表の帰国便をビジネスクラスへ変更することを決定した。