2006年10月8日、中国を訪問した安倍晋三首相が提案し、胡錦濤国家主席と合意した、日中がともに構築してゆこうとする「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」のこと。政治と経済を車の両輪として作動させ、二国間関係だけでなく、国際社会での様々なレベルの協力を通じて、共通の利益を拡大することで、日中関係を高度な次元に高めるとしている。07年4月11日、日本を訪問した中国の温家宝首相と、安倍首相による首脳会談が開かれ、「戦略的互恵関係」の具体化で合意。経済閣僚による「日中ハイレベル経済対話」の開催や、防衛当局間の交流、エネルギー・環境分野での協力推進などを決定した。