東京都民から直接選挙で選ばれる都庁の長。都の事務全般について統轄し、都政の総合性、一体性を維持する権限と責任をもつ。主な権限として、(1)予算案の作成、(2)予算の執行、(3)条例案の提出、(4)租税の徴収などがある。1300万の都民を代表し、17万人に及ぶ職員を抱え、年間予算12兆円を扱う巨大自治体のリーダーであることから、「首相より強い権力者」などといわれる。内部ブレーンとして副知事4人、特別秘書2人まで置くことができるほか、要人警護のセキュリティー・ポリス(SP)が2人つく。任期は4年で、任期の制限はない。東京都知事というポストは1947年に誕生し、初代の東京都知事に安井誠一郎(在任47~59)が選ばれた。以下、東龍太郎(59~67)、美濃部亮吉(67~79)、鈴木俊一(79~95)、青島幸男(95~99)と続き、石原慎太郎(99~)で6人目。2011年4月10日には石原知事の任期満了に伴い、17回目の東京都知事選挙が行われる。