日本、中国、韓国の3カ国が、他の国際会議とは独立して行う日中韓首脳会議。2008年より毎年1回、各国持ち回りで開催されている。「開放性、透明性、相互信頼、共益、多様な文化に対する尊重」を原則とし、未来志向で3カ国の協力関係を強化することを目的としている。第1回は、福岡県で開催され、通貨スワップの増額など、金融危機に備えた地域協力の強化などをうたった共同声明や、政治、経済、社会、文化など広範な分野にわたる行動計画を発表。10年には、20年までに達成すべき目標を示した「日中韓三国間協力ビジョン2020」を発表。11年には、3カ国が協力する案件について、進捗状況の評価と運営を行う「日中韓三者間協力事務局」を、韓国のソウルに設立した。12年5月13日に中国の北京で開催された第5回日中韓サミットでは、「三国間の包括的な協力パートナーシップの強化に関する共同宣言」を発表。日中韓FTAの年内交渉開始などについて合意した。13年は、韓国で開催される。