本来の統一地方選挙ほどの規模ではないが、同一時期に全国で集中して行われる地方選挙。統一地方選挙は、新憲法が施行される前の1947年4月に、首長や議会議員の選挙を統一して全国で一斉に行われたのが始まり。期日を全国的に統一して選挙を行うことで、選挙への関心を高め、経費を節減するといった狙いがあった。以来、統一地方選挙は4年ごとに行われ、2007年で第16回目となり、11年に17回目を迎える。09年は本来の統一地方選挙の年に当たらないが、「平成の大合併」で05年3月に市町村合併が相次ぎ、新市の首長たちが改選期を迎えたため、4月12日に25市、19日に19市で市長選挙の投開票が集中し、「ミニ統一地方選」の様相を呈した。統一地方選挙は、任期途中での首長の辞職や議会の解散、市町村合併による選挙時期の分散などにより、全地方選挙に占める統一の割合は年々減少しており、統一で実施する意義が薄れているとの指摘もある。