マンガ、アニメ、ゲームソフトなどの表現媒体において、未成年と解釈できる登場人物(キャラクター)のこと。2010年2月24日、東京都が児童ポルノ規制などを目的に都議会へ提出した「青少年健全育成条例」改正案で創出した概念。同改正案によれば「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」と定義されている。これをみだりに性的対象として描いた作品の自主規制を求め、特に「強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもの」は、「不健全図書」に指定し、18歳未満への販売と閲覧を禁じるとした。これに対し、業界関係者や有識者らは「表現の自由への侵害」として一斉に反発。作家らがブログなどで反対の論陣を張り、同年3月15日には、ちばてつや、里中満智子らのマンガ家有志が都庁で記者会見を開き、「風と木の詩」などで少年愛を描いた竹宮惠子や、「ハレンチ学園」で一世を風靡(ふうび)した永井豪らが同改正案への危惧(きぐ)を述べた。またマンガ学部を持つ京都精華大学や日本ペンクラブ、出版倫理協議会なども、反対声明を出したり政党や議員らに意見書を提出するなどの行動を起こした。これらの動きに世論も沸騰、ネットなどに連日多数の反対意見が飛び交った。こうした状況を受け、都議会最大会派の民主党は同月19日の総務委員会で継続審議を提案、改正賛成派の自民・公明を含む全会一致で可決された。