東南アジア諸国連合(ASEAN)運営に関する最高規範とされるもので、ASEAN首脳会議で2007年11月20日に調印された。前文と13章55条からなる。憲章は、ASEANの目的として、地域の平和と安定の維持、非核、単一市場の創造、人権擁護、環境保護などを掲げている。運営については、年2回開催される首脳会議を最高意思決定機関とし、内政不干渉と全会一致という従来の原則を維持しつつも、全会一致に至らない場合の決定方法は首脳会議で決める、としている。域内の人権と基本的自由を守るための人権機構の設立も掲げられた。ASEANは、2015年までに「政治・安全保障」「経済」「社会・文化」の三つを柱とする「ASEAN共同体」の実現を目指している。