アメリカで4年に一度行われる大統領選挙。被選挙権は、アメリカ生まれの35歳以上で、かつ同国内に14年以上居住したことのある人、選挙権は、18歳以上のアメリカ国民で選挙管理委員会に有権者登録を行った人に与えられる。選挙期間は、予備選挙から当選、就任までおよそ1年間。1~6月ごろにかけて、予備選挙や党員集会が行われ、州ごとに候補者が選出される。なお、2~3月の予備選挙が集中する火曜日は、スーパーチューズデーと呼ばれる。7~9月の全国党大会で大統領候補と副大統領候補が正式に指名され、各党で選挙の争点などを記した政策綱領などが採択される。そして、11月、全米50州と首都ワシントンで、有権者による一般選挙が行われる。一般選挙は、形式的には、大統領を直接選ぶのではなく、各大統領候補者を支持する大統領選挙人を選ぶ間接選挙。ただし、投票用紙には、選挙人の名前がなく、大統領候補者の名前が記されている場合も多い。選挙人は、人口に応じて州ごとに3~55人が割り当てられており、計538人。たいていの州では、1票でも多く得た候補者がその州の選挙人枠を総取りする勝者独占方式を採用している。事実上は、一般選挙で過半数の選挙人を得た大統領候補者が当選する。正式には、12月に各州都で行われる選挙人投票で決定し、就任は、1月20日。大統領の任期は4年で、3選以上は認められていない。