放射性物質の分析と測定に関する世界初の訓練拠点として、国際原子力機関(IAEA)が2013年度に福島県福島市の県自治会館内に開設する予定。12年12月15日、同県郡山市で日本政府とIAEAが共催した国際閣僚会議「原子力安全に関する福島閣僚会議」に合わせ、IAEAの天野之弥事務局長と佐藤雄平知事が覚書に署名した。原子力発電所事故などの緊急事態に対応できる専門家の育成を目的に、国内外の自治体や研究機関から研修生を受け入れ、環境放射線量測定、試料採取、放射性物質の核種分析、除染などの手法を指導する。センターに配備される放射線測定装置、放射性核種分析装置などの機材は、アジア太平洋地域で原子力緊急事態が発生した場合、IAEAが活動に利用する。