国連が制定した2009年の国際年。国際和解年は、紛争のために分裂状態になった社会で、平和の確立のために、関係者たちが和解プロセスを発展させていくための機会が生まれることを目指している。国際天然繊維年は、世界各国で生産される天然繊維が、農業従事者の収入源となることで、食糧安全保障や貧困の根絶に貢献することについて、国際社会の認識を高めていくのを目的にしている。世界天文年は、天文学と基礎科学の重要性に対する認識を高めることを目的に、ガリレオ・ガリレイが天体望遠鏡を発明し、初めて天体観測を行った1609年から400年目にあたる2009年を制定した。国際年は、国連総会で決定され、国際社会が1年間、共通のテーマに取り組んでいくもので、1957年の「国際地球観測年」が最初。国際年の制定を受けて、各国政府は国内委員会を設置し、行動計画を作成してその実行に努める。