国家間などで交換する秘密情報を保護するための取り決め。秘密情報とは、安全保障のために保護が必要な情報で、秘密指定がなされており、口頭、映像、電子、磁気、文書などのほか、装備や技術も含む。日本における秘密指定は、防衛秘密情報が「防衛秘密(機密)」と「防衛秘密」との2段階で表示され、その他については、「機密」、「極秘」、「秘」の3段階で表示される。秘密情報の取り扱いは、情報提供を受けた国の国内法にしたがい、提供国と同等の管理を行うことなどを定めている。日本の場合、自衛隊法や国家公務員法などにしたがって管理される。2007年、日本はアメリカと「軍事情報包括保護協定(GSOMIA ジーソミア)」を締結。次いで10年には北大西洋条約機構(NATO)、11年にはフランスと情報保護協定を締結した。12年5月17日、玄葉光一郎外相とオーストラリアのボブ・カー外相が、日豪情報保護協定に署名。これにより、日本とオーストラリアとの情報共有の基盤を作り、両国の同盟国であるアメリカを含めた3カ国間において安全保障上の協力をいっそう促進する。なお、日本は韓国ともGSOMIAの締結にむけて11年から協議を行っている。