安倍晋三首相とオーストラリアのハワード首相が、安全保障分野での協力を包括的に強化することで合意した文書。2007年3月13日に署名。日本がアメリカ以外の国と、安全保障に関する取り決めを結ぶのは初めて。共同宣言は、以下の9項目を、両国の協力範囲として列挙している。(1)国境を越える犯罪との戦いに関する法の執行、(2)国境の安全、(3)テロ対策、(4)軍縮、ならびに大量破壊兵器やその運搬手段の拡散への対抗、(5)平和活動、(6)戦略的評価やそれに関連する情報の交換、(7)海上や航空の安全確保、(8)災害救援を含む人道支援活動、(9)感染症大流行などの緊急事態対応計画。さらに、自衛隊とオーストラリア軍との共同訓練や、外務・防衛閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の創設も明記している。