軍事境界線をまたいで、朝鮮半島の南北を結ぶ鉄道路線。京義線は1906年、東海線は37年に開通したものだが、朝鮮戦争中の51年から、運行が途絶えている。京義線は、ソウルから平壌を経由して中国国境の新義州(シニジュ)まで。東海線は、日本海沿岸を走る。2007年5月17日、京義線、東海線の一部区間20数kmで、56年ぶりに韓国と北朝鮮を結ぶ一往復の試運転が行われた。韓国からは200人、北朝鮮からは100人が乗車し、記念式典には、韓国の李在禎(イ・ジェジョン)統一相と北朝鮮の権浩雄(クォン・ホウン)内閣責任参事など、南北の政府関係者が出席した。韓国側は定期運行の実現を求めているが、北朝鮮の軍当局は、鉄道運行の安全保障について、この日だけの限定措置としており、実現の見通しはついていない。