インドネシアのバリ島で2011年11月18日に開かれた、野田佳彦首相と東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳とによる第14回日・ASEAN首脳会議で採択された共同宣言。03年に採択された「東京宣言」以来8年ぶりの共同宣言となる。ASEAN地域の平和と繁栄促進のため、(1)地域における政治、安全保障面での協力強化、(2)15年のASEAN共同体構築に向けた協力強化、(3)日本とASEANのつながりの強化、(4)災害に強い社会の構築、(5)地域の共通課題と、軍縮や生物多様性など地球規模の課題への対処、の5つの戦略を挙げている。その上で、海洋の安全保障ならびに航行の自由・安全など海洋安全の協力促進、メコン地域の「東西・南部経済大動脈構想」と「海洋ASEAN経済回廊構想」に沿った基幹プロジェクトの実施、「ASEAN防災ネットワーク構築構想」など防災分野の協力強化、などが盛り込まれている。野田首相はこの会議で、ASEAN域内のインフラ整備に総事業費2兆円規模の支援を表明している。