2012年12月14日午前、アメリカ東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で起こった銃乱射事件。6~7歳の児童20人と校長、教員ら計26人が、20歳の男に銃殺された。犯人のアダム・ランザは、母親を自宅で殺害後、校舎に侵入して銃を乱射し、校舎内で自殺した。アメリカの学校で起きた銃乱射事件としては、07年にバージニア工科大学で32人が殺害された事件に続き、史上2番目の犠牲者数で、児童が犠牲になったことから、アメリカ国内外に大きな衝撃を与えた。アメリカでは、事件翌々日の16日に、オバマ大統領が現地の追悼集会で、大統領としての全権限を使って再発防止に努める決意を表明。また19日には、バイデン副大統領をトップに閣僚らで構成する特別チームをホワイトハウスに設置し、13年1月に銃犯罪防止の包括策をまとめると発表した。同国では、憲法修正第2条で市民の銃保持が認められており、ロビー団体「全米ライフル協会(NRA)」などを中心に銃規制への反発も大きい。