アメリカ本土を守るミサイル防衛の迎撃ミサイルのうち、地上の基地に固定配備されるものを指す。敵が発射した長距離弾道ミサイルをレーダーで探知して追尾し、大気圏外を飛行している段階で撃墜する。GBIは全長約17メートルの3段式大型ミサイルで、アラスカ州のフォートグリーリー基地に26基、カリフォルニア州のバンデンバーグ基地に4基、計30基が配備されている。さらに2013年3月15日、チャック・ヘーゲル国防長官が、北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対する防衛を強化するため、フォートグリーリー基地に14基を追加配備すると発表した。約10億ドル(約950億円)の予算を投じ、17年までの配備完了を目指すとしている。アラスカ州は、北朝鮮がアメリカ本土を狙うミサイルを発射した場合、その弾道の下に位置する。ヘーゲル国防長官は、アジア太平洋地域でのミサイル迎撃態勢についても、イージス艦などに搭載する迎撃ミサイル「SM3」などによって強化する方針を示した。