アメリカの首都ワシントン近郊、バージニア州フェアファックスに本部を置き、ハンティングやスポーツ射撃などの銃愛好者を中心に、約425万人の会員をもつ。銃器メーカーや銃器販売会社などからも巨額の寄付を受けており、共和、民主両党の議員への献金を通じて、政界に大きな影響力をふるっている。2011年度の数字で資金収入は約2億1900万ドル(約197億円)。協会の創立は南北戦争後の1871年、射撃訓練を行う団体として発足し、射撃大会の開催や射撃場の設置を通じて規模を拡大した。第2次世界大戦後の1950年代からは、警察官の射撃訓練も手がけるようになった。その後、銃規制への動きが強まり始めた60年代以降は、アメリカ合衆国憲法修正第2条に規定された「武器を保持する権利」を守る圧力団体としての性格を強め、銃規制法案の成立阻止に強力な活動を展開している。1998~2003年には、映画俳優のチャールトン・ヘストンが会長を務めたことでも話題になった。