2008年3月13日から16日まで、アメリカ、ワシントンDC郊外で行われた、反戦イラク帰還兵の会主催の証言集会「冬の兵士 イラクとアフガニスタン 占領の目撃証言」のこと。反戦イラク帰還兵の会は、イラク戦争に反対する帰還兵らによって04年7月に結成されたもので、アメリカ軍を始めとする外国軍のイラクからの撤退、すべての退役および現役軍人への医療保障、イラク国民への賠償を要求している。証言集会では、約50人の帰還兵が証言。「息子と一緒にいる父親の首を機関銃で撃ち落とした」「ファルージャでの作戦の際は、交戦規則として、携帯電話を持つ者、走っている者は殺せと指示された」など、報道では伝えられていないイラク戦争の現実を語った。日本では、集会の様子に加え、証言を行った兵士たちへのインタビューをまとめたDVD「冬の兵士・良心の告発」(田保寿一監督)が販売されているほか、証言集を翻訳した「冬の兵士―イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」(岩波書店)も発行されている。09年9月には、反戦イラク帰還兵の会のメンバー2人が来日。同月16~23日までの8日間、「冬の兵士」全国ツアーと題して、沖縄、大阪、京都、名古屋、東京で証言集会を行った。