大統領夫人や首相夫人などを指す言葉。アメリカ大統領夫人をファーストレディーと呼ぶ用法は、19世紀半ばから始まる。アメリカ大統領にとって、ファーストレディーの存在感は大きく、夫人本人が政治に積極的にかかわったり、大統領のイメージに影響を与えたりすることも少なくない。ヒラリー・クリントンは、夫であるクリントン大統領の下で医療制度改革の先頭に立ち、ブッシュ大統領の支持率がひどく下がった末期でも、ローラ夫人の人気は一貫して高かった。2009年1月20日、バラク・オバマ大統領の就任で、夫人のミシェル・オバマがアメリカの新しいファーストレディーとなった。ミシェルは、1964年生まれ。イリノイ州シカゴの貧しい労働者家庭に育ち、名門プリンストン大学を経てハーバード法科大学院を卒業、弁護士となった。オバマとは法律事務所で出会い、92年に結婚。ファーストレディーとしては、当面は二人の娘の子育てなど、家庭を優先すると語っている。