2012年6月18~19日、メキシコ北西部のロスカボスで開催されたG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)の共同声明。内容は、まず冒頭で「成長と雇用の促進」のための団結をうたい、「強固で持続可能かつ均衡ある成長はG20の最優先事項」であるとした。そのうえで、世界経済の安定を揺るがしているヨーロッパの債務危機に関して、財政再建と経済成長を二律背反でなく相互補完の関係にあるものとしてとらえ、各国が協調していく姿勢を確認。ユーロ圏各国は「すべての必要な措置をとる」こととし、域内の銀行に対する監督制度、公的資金の投入や破綻処理の仕組み、預金保険制度などを共通化する銀行同盟の構想に対し、G20として支持する姿勢を打ち出した。経営が悪化した銀行への公的資金投入で国家財政がさらに悪化する負の連鎖を断ち切るねらいがある。首脳宣言と併せて、G20各国が実施する政策を列挙した「ロスカボス行動計画」も発表された。13年のG20サミットは、ロシアのサンクトペテルブルクで開催予定。