2008年10月24~25日に中国の北京で開催された、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で採択された宣言。「持続可能な開発に関する北京宣言」と題され、(1)国連ミレニアム戦略目標、(2)気候変動、エネルギー安全保障、(3)社会的結束、について記している。食料価格高騰による悪影響を懸念し、農業生産、貿易円滑化、技術移転のための協力を推進することをうたったほか、気候変動問題では、温室効果ガスの排出量削減をめぐって、先進国が国別総量目標などで指導力を発揮することや、産業部門ごとに排出削減に取り組む「セクター別アプローチ」を含め、技術面での協力、途上国への資金的支援の拡大、自然災害への対応に向けた情報交換の強化などを要請した。ASEMは1996年に、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日中韓を加えたアジア10カ国と欧州連合(EU)15カ国の首脳と欧州委員会の代表が集まり、タイのバンコクで開催されたのが始まり。2年ごとに開催され、2008年で7回目となった。