アメリカ海兵隊が1970年代から配備している水陸両用の装甲兵員輸送車で、水陸両用強襲車とも呼ばれている。沖合の強襲揚陸艦から発進して海上を浮航し、海岸に上陸して走行することができる。車体はアルミ合金製で、全長7.94メートル、全幅3.27メートル、車高3.26メートル。ディーゼルエンジンを装備し、水上ではウオータージェット、陸上では無限軌道(キャタピラ)で走行する。速度は水上で時速14キロ、陸上で同64キロ。最大で25人の兵員を輸送できる。日本の防衛省は2012年8月、尖閣諸島を含む南西諸島の防衛力強化のため、陸上自衛隊にAAV7を導入する方針を固めた。離島に敵の上陸を許した場合に備えることを目的として、平成25年度予算案の概算要求に4両分、約25億円を盛り込む。アメリカ海兵隊は沖縄駐留部隊にAAV7を配備している。