ノルウェーのオスロで開かれた国際会議で2007年2月23日に採択された、クラスター爆弾(集束爆弾)を禁止する条約の締結を目指す宣言。08年末までにクラスター爆弾の使用、生産、移動、備蓄の禁止や、被害者の支援などを定めた新条約を制定する、と表明している。クラスター爆弾は1発で数百の子爆弾をまき散らし、その不発弾で市民が戦後も長く甚大な被害を受ける。会議はノルウェー政府の主催で、クラスター爆弾の禁止を目指し、49カ国の政府代表や国連機関、NGO(非政府組織)が協議していた。国連ではなく、「有志国」とNGOが主体となって推進した対人地雷禁止条約と同様のプロセスが予定される。大量のクラスター爆弾を保有するアメリカ、中国、ロシアは会議に参加していない。また、参加49カ国のうち、日本、ポーランド、ルーマニアの3国は宣言に加わらなかった。