アメリカの小売業界で最大のイベントといわれるクリスマス商戦にかかわることば。アメリカでは、感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の金曜日から、年末に向けてのクリスマス商戦が本格化する。この金曜日は、商戦の公式スタート日として、集客のために一斉に大幅値引きが開始され、消費者も大量買いに走るために、店舗販売はピークを迎える。そのため、小売店の帳簿が赤字から黒字に転換する、黒字が膨らむなどの意味から、黒字の金曜日=ブラックフライデーと名付けられた。サイバーマンデーは、感謝祭明けの月曜日のこと。週末に買い損ねた商品をインターネット経由で購入する消費者が急増し、インターネット通販がピークとなることから、この名前がついた。GDP(国内総生産)の約3割を個人消費が占めるアメリカでは、年間売り上げの4分の1を占めるといわれるクリスマス商戦は、経済の先行きを占う重要な指標で、その動向は世界中から注目される。