アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で展開している国連平和維持活動(PKO)。安保理決議第1925号に基づき、2010年7月に設立された。本部は、同国西部にある首都キンシャサに置かれている。1998~99年に近隣諸国も巻き込んだコンゴ内戦の停戦合意(ルサカ合意)を受けて、99年に発足したPKO「国連コンゴ監視団(MONUC)」が前身。停戦合意後も混乱状態が続く同国東部を中心に、市民の保護やコンゴ政府の治安維持支援などを行っている。2012年10月末時点で、PKO最大規模となる兵士数1万6996人、警察官や国連ボランティアなども含めると計2万3504人が派遣されている。同年11月20日、反政府組織「3月23日運動(M23)」が東部の主要都市ゴマを制圧したため、MONUSCOは、敗退したコンゴ国軍に代わり同地の治安維持などを担った。