北朝鮮の唯一の執権政党である朝鮮労働党において、党の最高指導機関である党大会に代わる位置づけをもつ会議。党大会と党大会の間に、党の基本政策や幹部の人事などにかかわる緊急課題を処理する必要がある場合に開かれる。2010年9月28日、「党最高指導機関」の選出を目的に、党代表者会が、同国の平壌で44年ぶりに開催された。今回の代表者会では、金正日総書記を再び党総書記に「推戴」(指導者におしいただくこと)し、党を指導する中央委員会の選挙を30年ぶりに実施。委員124人と委員候補105人を選出した。選挙後、同日のうちに中央委員会全員会議が開かれ、最高指導部である中央委員会政治局常務委員会などの党中枢機関メンバーが選出された。金正日総書記の三男である金正恩(キム・ジョンウン)も中央委員の1人に選ばれ、さらに党の軍事政策を決定する中央軍事委員会の副委員長に選出された(委員長は金正日総書記)。金正恩は、前日の27日付で朝鮮人民軍大将の称号も与えられている。過去に党代表者会が開催されたのは、1958年と66年の2回。党大会は5年ごとに開かれる規定となっているが、80年以降、1回も開かれていない。