東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で約160億円もの義援金を寄せてくれた台湾に対して、感謝の気持ちを伝える新聞広告を出そうと、日本人デザイナー木坂麻衣子が簡易投稿サイト「ツイッター」で立ち上げた活動。日本政府はアメリカ、中国、韓国などの大手7紙に震災支援感謝の有料広告を出したが、莫大な義援金を出してくれた台湾へは、菅直人総理大臣の名前で台湾総統へのお礼の言葉のみだった。そのため、台湾の人たちに見える形でお礼の気持ちを伝えたいと、台湾の新聞2紙にお礼広告を掲載するための支援金(広告費用代1口1000円)を集める活動を2011年4月19日から開始。多くの賛同者が殺到し、4月26日の締め切りまでに全国から6015件、1948万5921円が集まった。任意団体名義での口座開設から、入金の仕組み作り、台湾の新聞社への連絡、デザイン案の作成などさまざまな困難を、多くの有志のサポートを受けて乗り越え、5月3日に台湾の大手紙「自由時報」「聯合報」へ感謝広告を掲載した。広告には日本語で「ありがとう、台湾」、中国語で「愛情に感謝いたします。私たちは永遠に友だちです」と書かれている。名義は「日本有志者一同」。その間、募金者、協力者への連絡用ブログを立ち上げ、すべての経過や会計士を入れた収支の報告を行った。最終的に、広告掲載費用総額は238万3845円、募金総額からそれを除いた残りの余剰金1710万2125円と口座解約時の利息49円はすべて日本赤十字社を通じて義援金として寄付された。