これまで国際社会の関心が薄く、マスメディアの報道も少ない問題について、国際連合が人々の関心を喚起するために毎年発表している10の問題。「世界の人々が、もっと耳を傾けるべき10のニュース」。2008年3月27日に発表した07年の10のニュースは以下の通り。(1)ウガンダ北部での和平進展、(2)国籍のない人々の存在、(3)常態化する異常気象、(4)少女兵士の苦しみ、(5)岐路のアフガニスタン復興、(6)マラリア予防と治療の進歩、(7)国連人権理事会・特別報告者らの役割、(8)平和維持活動での警察の活躍、(9)平和を模索するスーダン南部、(10)鳥インフルエンザの脅威、となっている。06年は「内戦で荒廃したリベリアの復興」「不法移民対策強化のあおりを受ける難民・亡命希望者」「コンゴ(旧ザイール)の人道状況」「紛争の犠牲となっているネパールの子どもたち」など、いずれも新聞や放送メディアでは、必ずしも常にトップを飾るわけではないニュースが取り上げられている。