中国の都市部で行われるようになった、住民運動の新しい抗議方法。携帯メールなどで「散歩」を呼びかけ合い、多くの人が集まってシュプレヒコールを挙げるなど、実際はデモ行進だが、当局の規制を避けるために「デモではなく散歩だ」と自称するもの。2007年6月、福建省アモイ市で、化学工場建設に反対する数千人の市民が、黄色いリボンをつけて「散歩」を行い、工事中断を勝ち取った。08年1月には上海で、浦東国際空港と市内を結んでいるリニアモーターカーの路線を、国内空港まで延長する計画に反対して、数千人が、歩行者天国となっていた南京路を「散歩」した。