世界各国の汚職や腐敗を監視する国際的な非政府組織であるトランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International、本部・ベルリン)が、世界の国や地域の公的部門の汚職度合いについて独自に調査を行って、腐敗認識指数(corruption perceptions index ; CPI)として指数化し、ランク付けしたもの。発表は1995年から行われている。スコアは0(腐敗度が高い)から10(腐敗度が低い)まであり、腐敗度の低い順に並べられる。2011年度は183の国と地域を対象に調査が行われ、最も汚職度の低い清潔な国として、スコア9.5のニュージーランドが1位を獲得し、フィンランドとデンマークが9.4でそれに続いた。日本は8.0の14位で、10年度の17位から番付を上げた。民主化運動「アラブの春」が起きたアラブ諸国の大半のスコアは4以下で、下位にとどまっている。汚職が最も多いとされる最下位は、1.0の北朝鮮とソマリアだった。対象国のうち3分の2のスコアは5以下で、汚職や腐敗が依然として多くの国々で横行していることを示している。